がじゃいも

ジャガイモだけを出されるのはちょっと newsinenglish.no


ノルウェーの家庭では何世代にも渡ってジャガイモが夕食の皿の上を独占してきましたが、
近年は急速に減少しています。
ジャガイモの年間消費量を調査したところ、
パスタ好きのイタリア人の方がノルウェー人よりも消費量が多いことが判明しています。


ジャガイモは魚や肉料理の添え物として親しまれてきただけでなく、
アルコール飲料としておなじみのakevitt(アクアビット)の原料としても利用されてきましたが、
現在は新しいノルウェーの食習慣によって苦戦を強いられています。
ここ20年の間に食文化に定着した寿司やfajitas(ファヒータ)の登場によって、
ジャガイモは麺類や米類にも座を追われています。


Fædrelandsvennen紙がノルウェー人のジャガイモ年間消費量を調査したところ、
1958年には1人当たりの消費量が75kgだったのに対して昨年は25kg、
50年でその数が3分の1にまで減少したことがわかっています。
Statistisk Sentralbyrå(SSB,ノルウェー統計局)の調査でも、
1999年以降その消費量が激減したことがわかっています。
国別でジャガイモの年間消費量を比較しても、
ベラルーシ:172kg、ウクライナ:140kg、アイルランド:119kg、
そしてイタリアの40kgよりも少ないという結果です。


このような数字の背景を大学や農業関係者はこう見ています。
ノルウェー国内においてジャガイモに対する懐疑の目が拡大していて、
健康的な貢献が少ないと考えている人が国会内にもいることが関連しているとしています。
現在栄養に関する協議会では、
毎日の摂取を薦める5つの食材からジャガイモを除外する動きが見られます。


もっとも、ジャガイモが有害なわけではありません。
「十分な調査も行われないままにジャガイモが除外されようとしています」
とAgder大学の関係者は語ります。
「どうしたらそのそのリスト内に残れるのか、私たちは為す術がありません」
彼はジャガイモは「高品質なもので溢れている」と言い、
米類や麺類よりも炭水化物ダイエットをする者には適しているとしています。
「ジャガイモの栄養価は高いにも関わらず、消費量が減っているのはとても残念です」
「たしかにキャベツやブルーベリー、魚には劣るかもしれませんが、
ただ米類や麺類よりは高品質です」と彼は述べています。


パセリやディルを散らして食べるのが一般的です。
がじゃいも / とんねるず 1993年