Untouchable

〈なんて一日〉でお伝えした話題に結論が出されたようです。


Århus市議会は同市の表記を現在のÅrhusからAarhusへ変更することを承認しました。
同市長はこれについて、
「都市のスペルを変更することに関してはいろいろな感情が入り交じりましたが、
多くの人が"å"を"a"と置き換えることは都市の利益に繋がると考えました」
と述べています。
「我々はグローバルな世界で暮らしています。
インターネットを通した交流やビジネスの重要度が高まり続ける現代では、
スペルもそうした流れに従わなければいけません」


元々"å"は1526年スウェーデンで導入された文字であり、
その後数百年の時を経てデンマークへと定着した結果、1948年に公式に承認されました。
ただこの文字に対する考え方には地方と都市では大きな隔たりが存在しており、
AalborgとAabenraaは1984年に"å"の表記を改め"aa"に戻しています。


新しいスペルが使用されることによって、
企業や学校はより簡単に国際的な交流を持つことが出来ると考えられています。
議会が1948年にそれまでの二重母音"aa"から"å"のスペル変更を承認して以降、
Århusが正式なスペルとして今日まで使用されてきました。
「それ以前はAarhusを採用していました。
今回の決定は我々が暮らす街のルーツに立ち返ろり、
先見の明があった先人の意志を尊重しようということです」


Århusの変更によって全国で唯一スペルに"å"を含む都市となるTårnby市長は、
笑顔で"å"を変更する気はないと言います。
彼はこの変更はデンマーク語のためにはならないと考えています。
「スペルの変更は間違ったことだと個人的には思っています」
ちなみに同じ日にÅrhus市民を対象に世論調査行ったところ、
Århusを支持する人は57%、Aarhusを支持する人は33.7%という結果でした。


Århus市長が述べた意見に対して、
彼はその利便性を認めながらも変更する考えはないと明かします。
「ネットの世界では確かに便利になるでしょうが、
現在の表記に変えて"aa"を導入する考えはありません」
現在"aa"を採用している市町村はFaaborg-Midtfyn, Høje Taastrup, Lyngby-Taarbæk,
Aabenraa, Aalborg,そして2011年1月1日より新たにAarhusが加わります。


以前も書きましたが、Åはネット世界では利便性に欠ける面があります。
ただそればかりを追求したり、あるいは優先したりするのは疑問に思います。
ついでに、文字が化ける方は
ご使用のブラウザの言語にデンマーク語を追加すれば正常に表記されるはずです。
Untouchable / Taylor Swift 2009年