キャッチー

甘い。 berlingske.dk


金曜日あるいは土曜日に買い物に出かけたデンマーク人は、
癒しを求めてゼリーやチョコレートといった菓子を沢山カートに入れています。
ただその量は以前より少なくなっているようです。
The Nielsen Companyが発表した統計によると、
食料品店におけるチョコレートやゼリーを含む菓子類の売り上げが減少したようです。
2008年と2009年を比較したものでゼリーは1.3%、チョコレートは5,4%それぞれ下落しています。


菓子メーカーの役員は数字の下落を実感しているようです。
「我々もキャンディやチョコレートの売り上げが不振だと感じています。
これはおそらく、
国が甘いものを控えるようキャンペーンを行っていることが影響しています」
と述べ、将来的には菓子メーカーの雇用にも影響する可能性も示唆しています。


DTU Fødevareinstituttet(国家食品研究所)の職員で、
長年デンマーク人の食生活を研究している人物も同じような意見を持っています。
「ここ5年ぐらいの間に、砂糖の摂りすぎは健康に良くないという考えが世間一般に浸透し、
砂糖の消費量がピークを迎えたように思えます」
「健康への関心が高まったことで、
チョコレートやおやつを食べ過ぎてはいけないという意識が広がりました。
同じことがジュースやソーダにもいえます。
ですがデンマーク人は甘いものが大好きです。
健康と呼ぶにはまだ長い道のりが待っています」


スーパーや菓子専門店ではこうした認識はないようですが、
coopは売り上げを落としているようです。
「我々は過去2年、菓子類の販売が3%減少という結果が出ています」
とcoopの最高情報責任者は言います。
いわゆる今年ジャンクフード税の増税が施行されたことで、
菓子の価格が上昇したことも影響していると彼は指摘します。
そして彼もまた健康意識の高まりによる影響も認めています。
デンマーク人はここ数年の間に、健康のためにいろいろなことを行うようになりました。
我々も例えば、砂糖の量を減らしたものや、果実や野菜を使ったお菓子を販売しています。
また低カロリーのものや食物繊維を多く含んだものも発売しています」


健康なものだけを食べていても健康になれるわけではなく、
不健康なものだけを食べても不健康になるわけでもない。
キャッチー / PIZZICATO FIVE 1992年