Cornpone Brunch

午後5時に食べる食事は・・・。


昼下がり、Helsinginkatuではホットケーキのような朝食が飛ぶように売れています。
Kallio地区の一部の飲食店では、午後の5時まで朝食が提供されています。
ヘルシンキではこうした食事、いわゆるブランチが近年多くの店で用意されています。
この現象はアメリカの影響ではなく、
昼過ぎに道にはみ出したテーブルで食事を摂り、その後スパークリングワインで時間を潰すという、
旧東ドイツのレストラン文化が浸透した結果と見られています。


「ベルリンを連想する人もいるし、キューバを思い起こす人もいるよ。
我々の狙いは都市部と暖かい地域です」
とKallioにあるレストランの店主は言います。
以前有名なナイトクラブを運営していたこの場所で昨年の秋からブランチを開始しました。
テーブルを囲う人達を見るとKallioの年齢構造の変化が感じられ、
そこには30代の夫婦とその子どもが多く流入してきたことがわかります。
「朝のほうが夕方よりも年齢層が上です」
若い頃をこの地区で過ごした人達が戻ってきた、と彼は見ています。


Kulmavuorenkatuにあるレストランでは有機ビーガンランチが提供されています。
この店の料理人はにスイスに暮らしていた1990年代に初めてブランチに触れたようです。
「それからの私の夢は、いつか自分の店でブランチをやることでした」
Kauppatoriのレストランはフィンランドにおけるブランチ文化の草分け的存在です。
「数年前、ここでレストランを開店したときから我々はブランチを提供してきました。
その頃にはブランチが食べられる場所はそうなかったはずです」
と同店の責任者は話します。
「現在では多くの店がブランチを出しています。
おそらく、スウェーデンでもこのブランチ文化は知られているように思います」


時間を掛けて食事を摂ることは良いことだと思います。

Cornpone Brunch / Tortoise 1994年