Donguri

賢いと見るかあざといと見るか。 24.dk


〔你好〕と口にするのは簡単ですが、中国語を修得するには何年もの忍耐力が必要です。
しかしながら今のデンマークの学生たちは、
これまであまり見られなかった言語への関心が高まっているようです。
昨年コペンハーゲン大学アラビア語を専攻した学生の数は70人で、
フランス語の41人を大きく上回っています。
2000年には26人しか希望者がいなかった中国語は去年は73人に、
日本語も29人から71人へと同様に増加傾向にあります。


夜間部でもまた急激にこうした言語への関心が高まっているようです。
「ここ5年ぐらい、中国語や日本語等の言語を学ぶという高い意欲のようなものが感じられます。
夜間に学校へと向かう人達の間にもグローバリゼーションの影響が現れています」
とある成人学校の広報コンサルタントは言います。


別の成人学校の校長もこうした傾向を間近で体験しています。
タイ語トルコ語の人気が復活しています。
それらは以前は局所的人気でしかありませんでしたが、
外国へと旅行する人が増えたことや夜間学校に国際的な人が増えたことで盛り返しています」
他の夜間学校でもヨーロッパ言語への関心は薄まり、
こうした言語への興味が高まっているとのことです。


どうしてこのような傾向になったのでしょうか?
DR(デンマーク放送協会)のコミュニケーション部門担当者はこう説明します。
「2つの要因が考えられます。
ひとつ目は、アジア各地へと旅行に向かった際に、
言葉が話せずに意思伝達が出来ないとしばしば面倒なことが起きます。
ふたつ目は、中国の経済は2016年にはアメリカを越えると予想されていることです。
そして彼らは東半球の支配的な存在になると見られています。
中国が今よりも重要な存在へと変化するなかで、
言葉から彼らの文化や価値観に触れようとすることは良いことだと思います」


Aarhus大学の人文学科副学長はこうした現状に懐疑的です。
「いくつかの古典的なヨーロッパ言語は悲惨な状況にある一方で、
中国語や日本語、ヒンディー語ポルトガル語は好調です。
学生は身をもってそういった波を体験しています。
それらの国々が今後数年成長する可能性についても耳にしています。
そしてそれは将来の就職にも関連することです」
「私が思うに若者の一番の問題点はそこです。
彼らは何よりも雇用機会の場所を探しているのです。
彼らは中国語を楽しむという理由では選択していないので、
言語を修得するのは厳しいと私は思っています」


日本語来てます。

Donguri(Rolling Acorn) / Lisa Loeb 2004年