Bordel

便利です。


デンマークの若者は電子レンジに入れるあるいはお湯を注ぐだけで出来る食べ物、
いわゆるインスタント食品を毎日のように食べています。
しかし、既成食品のスープやラザニアはファストフードと同様に不健康である、
と専門家は指摘します。


これはKnorr社がデンマーク人951人を対象に行った調査で明らかになったことです。
デンマークの若者の94.4%は定期的にインスタント食品を食べており、
週に複数回利用する人の数も49.2%にも上りました。
こうした傾向はFDB AnalyseとLandbrug&Fødevarerが行った合同調査の結果にも現れていて、
デンマーク人の半数以上は既成食品を毎日使用しているということです。


若者がインスタント食品を好む理由としては、
容易に買うことが出来ること、夕食後の片づけが簡単なこと、
そしてキッチンに立つ時間を短くすることで良い考えが得られることを挙げています。
また彼らは経験上、インスタント食品を食べることは何も問題ないと考えています。


栄養学の専門家は、若者がインスタント食品を利用することに一定の理解を示します。
その一方で、若者が既成食品やファストフードを頻繁に食べ過ぎていることについて、
彼は懸念を抱いています。
「このような食品は栄養価が隠されていることが最大の問題だと考えています。
だから週に複数回ファストフードやコンビニの食事を摂っている人には、
健康的でより栄養価の高い食事を摂るよう呼びかけています」
彼によると、
ほとんどのインスタント食品の栄養価はファストフードのと同等程度ということです。
これはつまり塩分が多く、野菜やビタミンが少ないことを意味しています。
「インスタント食品は塩分が多いために高血圧になる危険性があり、
多量のうま味調味料はアレルギーを引き起こす可能性があります。
またこれらの製品には一般的に防腐剤等の添加物が使用されています」


それと引き替えに何かを失っているようにも見えます。

Bordel / Kingpins 2000年