Keep Me Warm

美味しいひととき。 hs.fi


フィンランド北部MuonioのSonkamuotka、
そこにあるコーヒーショップの看板にはこう書かれています。
〔コーヒーとドーナッツ 50cent(55円)〕
「コーヒーは間違いなく入れたてのものを提供しています。
苦いコーヒーと書かれるよりはましでしょ」
とこの店のオーナーは言います。
このお店のコーヒー価格はおそらくフィンランド最安値ですが、
その理由は店の場所に関係しています。
美味しいコーヒーを求める人やLaplandのお土産としてこの店を利用する人が多いようです。
「コーヒーがなかったら、立ち寄ることなく通り過ぎていくでしょう」。


ところ変わってヘルシンキのカフェ。
ゆったりとした店内の窓からはEsplanadi公園が見え、隣の席では英語での会話が聞こえます。
「コーヒーは3EUR(334円)になります」
と店員は言います。
「当社の価格はヘルシンキで最も高いわけではありません。
我々は給与と家賃を支払うために利益を確保する必要があります」
とこのお店の責任者は言います。
「コーヒー一杯の価格には、コーヒー以上の要素が沢山含まれています。
空気・環境・サービス、これらは最高のひとときを味わうことに貢献しています。
ヘルシンキの給与や家賃といったものが価格を上昇させているのです」
とサービス団体の取締役副社長は言います。


フィンランドにおいてコーヒーとは、価格に関係なく価値があるものとされています。
昨年の国民一人当たりの焙煎コーヒーの消費量は約10kg、
これは中央ヨーロッパ諸国の倍の数字です。
フィンランドに限らず北欧ではコーヒー熱が高く、
5位に入ったオランダを除いては上位6ヶ国が北欧の国でした。
「コーヒー豆の価格は上昇したにもかかわらず、
これらの地域では消費量の減少は確認できていません」
とコーヒー加工会社の地域責任者は言います。


昨年コーヒー工場で焙煎されたコーヒー豆の量は5200万kg、
4100kgは小売業を通して行われたものです。
統計によるとコーヒーの40%はコーヒーショップやカフェで飲まれ、
残りは自宅で飲まれているということです。
「この統計結果の複雑な点は、
小さなコーヒーショップの一部は小売店から豆を仕入れていることです。
挽き豆500gはコーヒー50杯相当になります」。


でもコーヒー豆の原産国は・・・。

Keep Me Warm / Ida Maria 2008年