I WANNA BE DOWN

ローズ。


今日多文化が息づくスウェーデンでは様々な言語が使用されています。
近年では移住して間もない状況であっても、
ほとんどの移民がスウェーデン語を話せるようになってきています。
このような経緯からプロの通訳として採用される人も出てきています。
しかし先日発表された研究結果では大半の通訳者は仕事を扱えるレベルではなく、
そうした人達によって深刻な影響が出ているということです。


通訳者は主に国や地方自治体に採用され、
公共分野においてスウェーデン語話者と他言語話者との
コミュニケーションを繋ぐ役割が期待されています。
裁判所が代表的な場所ですが病院や警察に属する人もいます。
この結果を発表したLund大学の研究者は、
スウェーデンの通訳サービスには重大な欠陥があることを指摘します。
高い基準に達するような通訳者はほどんどおらず、
スウェーデン国内には5〜6千人の通訳者が存在しているが、
正式な資格を持つ者は800人程度、国の養成課程を卒業した人も300人程度しかいない」。
「日常的に通訳として働くもののほとんどはそうした制度は必要ないと考えています」。


語彙が乏しい人達によって導かれた誤った結果は深刻な事態を引き起こします。
病院では診察や与えられた薬による深刻な影響が心配され、
法廷ではその言葉が判決を左右します。
こうした問題の解決策として研究者は、
有資格者の賃金を高めることと国による研修プログラムの改善することを挙げています。


rhodes・rose。

I WANNA BE DOWN / m-flo loves 坂本龍一 2004年