Now I'm a Farmer

地物を食べよう。


「10年前のトレンドは有機栽培でした。今は地元食品です」。
とKungliga Tekniska högskolan(KTH,スウェーデン王立工科大学)の農業研究者は言います。
Lantbrukarnas riksförbund(LRF,全国農業組合)によると、
国内で自家野菜を販売する直売所の数は850カ所で2007年以降25%増加しています。
また生産したものを加工処理する施設に投資を行う農家も増えています。
チーズやソーセージ等の加工品を販売する農場の数は、
2007年の602件から900件以上と数を伸ばしています。
「組合員の多くは更なる展開も可能だと考えており、
継続的な成長も見込めるとしています」とLRFのアナリストは言います。


こうした開発の背景にはスウェーデン人の消費者行動も関係しています。
Handelns Utredningsinstitut(HUI,商取引調査機関)が今年行った調査では、
40%の人が少なくとも週1度は地元の食材を購入しているということです。
これは1000人以上を対象に行われたものです。
地元品を選択する理由として一番多かったのは環境への配慮であり、
実に67%の人がこう答えています。
もう一つ重要な回答としては地元にお金を落とすというものです。
こうした環境意識の変化は有機食品のシェア拡大にも反映されています。
Jordbruksverket(農業庁)の分析では、
地元食材あるいは遠くの場合には有機栽培を選択することには関連性があるようです。
「こうした考えの根源には気候変動問題があると見ています。
食品がどれだけ移動しているかという問題が有機生産に付け加えられました」
と農業庁の職員は言います。


先程の農業研究者は同僚と共に
地元食材と有機農場はどのような影響を与えるのかを研究しています。
有機栽培と地元食材というトレンドはスウェーデンの農村部を変える、
彼女はそう考えています。
有機農場で販売されているものは地元の市場とは異なります。
彼らは様々な品種を栽培してはその規模を拡大していきます。
それらは消費者が求めるものであり、生物多様性にも貢献しています」。



Now I'm a Farmer / Who 1974年